突然現れるふくらはぎの痙攣(足がつった)
夜中に気持ちよく寝ていたのに突然ふくらはぎが激しく痛くなって起こされてしまう。
こんなことはありませんか? 実はこれ、誰しも一度や二度経験したことがある「こむら返り」といわれる症状です。
そもそもこむら返りの「こむら」とはふくらはぎのことで「腓」と書きます。
ふくらはぎにある腓腹筋(つま先立ちをすると浮き出る筋肉)が痙攣(けいれん、強くこわばった状態)を起こして生じる痛みです。
腓腹筋に限らず筋肉の痙攣は手指や太もも、背中などでも起こります。
不足するとこむら返りが起きる3つの原因
こむら返り(筋痙攣)が起きるメカニズムは年齢、職業、性別などによって様々ですが、
大きく分けると3つの○○不足で起きやすくなるんです。
1.「運動」不足
運動不足によって筋肉がうまく伸び縮みできないほどかたくなってくると、ふとそのかたい筋肉を動かそうとすると
負荷に耐えられなくなり筋肉が強くこわばって痛みが出ます。
2.「水分」不足
からだが活動的になると特に必要な水分。 筋肉の伸び縮みにも非常に重要です。
水分が不足しやすくなる寝ているときや 乾燥しやすい冬場にはこむら返りが起きやすくなるのです。
3.「睡眠」不足
仕事が忙しくて寝る時間が遅くなっている時など睡眠がしっかりとれていない時はからだ・筋肉の中に疲労物質がたまったり
緊張がほぐれず筋肉のパフォーマンスは落ちてしまいます。 決して寝ている時だけ起きているわけではないのです。
もし こむら返りになったら? 対処法と予防法
痛くなったら治まるのを待つ
筋痙攣を起こすと多くは数秒から数分間は筋肉がこわばって強い痛みが持続します。
こんな時は無理に動かそうとするとかえって危険です。
じっとして痛みが治まるのを待つか、誰かいればつま先を膝こぞう側に倒してふくらはぎをゆっくり伸ばしましょう。
筋肉のこわばりが伸びてきてくれれば痛みは治まってきます。
日頃から運動を! 寝る前にコップ一杯の水
前述の通りこむら返りの原因である3つの不足を補っていきましょう。
運動をするなら数十分のウォーキングとストレッチがおすすめです。 しっかり睡眠をとるようにも心がけましょう。
寝ている時や朝にこむら返りが起きる人は寝る前にコップ一杯の水を飲むこともおすすめです。
こむら返りは過度の運動で起こることもある
先ほど運動不足でこむら返りは起きやすいと書きましたが、実はよく運動をしているスポーツ選手でも足をつってしまう人は多いんです。
それは筋肉が疲れてくると水分や電解質(ナトリウムやカリウム)が抜けていき疲労物資は溜まってくるからです。
そして筋肉は硬くなり痙攣を起こしやすい状態になるのです。
かたまった筋肉はマッサージも効果的
慢性的に足がつるようなこむら返りを起こす人は筋肉が運動をやめた後も硬いままになっていることが多く、
ただ寝てもその硬さが取り切れずそしてまた運動をする・・ということになります。
スポーツ中に痛みを起こさない為に柔軟体操やマッサージをして筋肉をほぐしてスポーツやよりよい生活をしていきましょう。