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症状別

むちうち(外傷性頸椎捻挫)

交通事故などに遭ってしまい、そのときの衝撃で首を強く揺さぶられ、痛めてしまった。
一般的に『むちうち』と呼ばれる症状です。身体に衝撃を受けた際に、首があたかもムチのように前後や左右に激しく揺さぶられる事に由来しこう呼ばれています。整形外科での診断名では”外傷性頸椎捻挫”や”急性頸椎捻挫””外傷性頸椎症候群”など呼称されることもあります。

『むちうち』と呼ばれる症状にも さまざまなものがあります。

 

1.頚椎の捻挫
むちうち損傷のなかでも軽度のもので、約80%程度の割合を占めます。症状は『寝違え』に似ていますが、首や肩周り、広い場合は胸の周辺にある筋肉を損傷していることがあります。頭痛や手などの感覚異常を伴う場合があり、治るまで数週間から数ヶ月ほどかかってしまうこともあります。

2.神経根の圧迫
脊椎から枝分かれして出ている神経の 一番根元の部分を「神経根」と言います。
『むちうち』が発生した際に首周辺の神経根を圧迫してしまうことにより、痛みだけではなく肩や腕のしびれ、脱力感、重いような感じ、筋力の低下、手の冷たさなど、いくつもの症状を併発する場合があります。

3.バレ・リーウー症候群
頸椎の内部を通っている交感神経を痛めてしまった場合に起こる症状を「バレ・リーウー(バレリュー)症候群」と呼びますが、むちうちが原因でこの症状を引き起こしてしまうことがあります。
頭痛、めまい、耳鳴り、視覚障害、吐き気、上腕のしびれなど様々な症状を引き起こしますが、外観ではわかりにくい損傷でもあります。

4.脊髄の損傷
頸椎を骨折したり脱臼したりしてしまうことにより、脊髄を損傷してしまうことがあります。
損傷箇所によりますが、手や腕のしびれ、歩行困難、膀胱や直腸の障害を引き起こすこともあります。

  『むちうち』は一般的に、時間が経過してから痛みが増幅することがしばしば見られますので 交通事故に遭遇した場合などは、特に痛みを感じていなくても専門家にお早めにご相談ください。
交通事故の場合、自賠責保険の適応により 来院者様のご負担額はございません。

 

(2013年1月更新)